型落ちのiPadは、どの状態のものを狙うかで、注意するポイントも変わってきます。
新品の型落ちの場合、ひと世代前か二世代前のiPadであれば在庫もあります。
価格的にはあまり下がりませんが、キズやトラブルの心配がありません。
一方、中古の型落ちは、旧モデルであればあるほど安く購入出来るのが魅力です。
購入の際には、幾つかの注意点があるのですが、それ以前に買うと後悔するものも。
買ってはいけない型落ちiPadとは
型落ちを購入する場合、気を付けたいのが「iOSアップデート問題」。
あまり古い型落ちに手を出すと、iOSアップデートのサポート外の場合も。
アップデートしなくても使えますが、不具合を修正できなかったり、なによりセキュリティー面が心配です。
出来るだけ長い間サポートがあるiPad、つまり、最新のモデルに近い型落ちを狙いましょう。
では、現時点で危ない型落ちを紹介します。(2019年11月現在)
iPad OSにアップデートできない型落ち
- iPad Air
- iPad4 以前
- iPad mini3 以前
OSはiOSからiPad OSへ大きく生まれ変わりました。
2013年までに発売されたiPadにはこのOSへアップデートできないものもあるので注意が必要です。
では、ここまでを踏まえて、状態別に型落ちiPadのポイントと注意点を紹介します。
新品の型落ちiPadのポイント
新品の型落ちとなると、現在発売されている一世代前、多くても三世代前のiPadまでしか扱っていません。
では、iPadをモデル別にみていきましょう。
なお、現行モデルはAppleオンラインショップでの発売価格、型落ちは価格.comを参考に最安値価格で定価よりどれくらい安くなるかを比較しています。
比較しやすいようにおおよその価格で表示しています。
iPad Pro(12.9インチ)
現在は2018年に発売された第三世代のもので、新品の型落ちは2017年に発売されたものだけになります。 iPad Proを考えている方は、容量の違いに注意。 色々な作業目的の方なら、性能的にも少し差がある型落ちで妥協できるかがポイント。 |
参考価格
現行Wi-Fiモデル |
型落ちWi-Fiモデル 第二世代 |
||
発売日 | 2018年 | 2017年 | |
容量 | 32GB | – | – |
64GB | \111,800 | \80,000 | |
128GB | – | – | |
256GB | \128,800 | \99,900 | |
512GB | \150,800 | \100,800 | |
1TB | \194,800 | – | |
主な違い | CPU:Apple A12X Liquid Retinaディスプレイ USB-Cコネクタ など |
CPU:Apple A10X Retinaディスプレイ Lightningコネクタ など |
※調査当時の価格であり、日々変動します。
iPad Pro(10.5インチ)
2017年に発売されたものが第一世代ですので、型落ちはありません。 ただ、似たようなタイプに2016年に発売された9.7インチがあり、ディスプレイの大きさが妥協できれば、Proでも安く購入出来ます。 CPUやメモリが落ちるので、性能面で妥協できるかがポイント。 |
参考価格
現行Wi-Fiモデル |
型落ちWi-Fiモデル 9.7インチ |
||
発売日 | 2017年 | 2016年 | |
容量 | 32GB | – | \48,000 |
64GB | \69,800 | – | |
128GB | – | \64,000 | |
256GB | \86,800 | \71,000 | |
512GB | \108,800 | – | |
主な違い | サイズ:250.6×174.1×6.1mm CPU:Apple A10X メモリ:4GB 重さ:469g カメラ:前:700万画素/後:1200万画素 など |
サイズ:240.0×169.5×6.1mm CPU:Apple A9X メモリ:2GB 重さ:437g カメラ:前:500万画素、後:1200万画素 など |
※調査当時の価格であり、日々変動します。
iPad
現在のiPadは2019年に発売された第七世代。 価格も下がり、iPadシリーズの中でも手を出しやすいモデルです。 型落ちは第五世代からペンシルが使えないのでその点が妥協できるかがポイント。 ただ、新型でも十分安く購入出来ます。 |
参考価格
現行Wi-Fiモデル 第七世代 |
型落ちWi-Fiモデル 第六世代 |
型落ちWi-Fiモデル 第五世代 |
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発売日 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | |
容量 | 32GB | \34,800 | \37,800 | \33,780 |
128GB | \44,800 | \48,800 | \40,880 | |
主な違い | 10.2インチ CPU:Apple A10 Fusion Apple Pencil:対応 など |
9.7インチ CPU:Apple A10 Fusion Apple Pencil:対応 など |
9.7インチ CPU:Apple A9 Apple Pencil:未対応 など |
※調査当時の価格であり、日々変動します。
iPad mini
一番新しいモデルでも2016年に発売されたもの。 Appleオンラインショップでは、発売当初の価格より安く販売されています。 新品の型落ちとなるともう在庫も少なく、中古狙いの方が色々選べます。 指紋認証機能が付いているどうか位で大きな差がないので、iPad mini3を狙うならもう一つ下げてiPad mini2でも良いかも。 ただし、iOS12へアップデートできるかが心配。 |
参考価格
現行Wi-Fiモデル iPad mini |
型落ちWi-Fiモデル iPad mini4 |
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発売日 | 2019年 | 2016年 | |
容量 | 64GB | \45,800 | – |
128GB | \62,800 | \45,800 | |
主な違い | Retinaディスプレイ True Tone CPU:Apple A12 メモリ:2GB 1080p HDビデオ撮影 Apple Pencil:対応 など |
Retinaディスプレイ CPU:Apple A8 メモリ:2GB 720p HDビデオ撮影 Apple Pencil:未対応 など |
※調査当時の価格であり、日々変動します。
整備品という選択
中古の型落ちに行く前に忘れていけないのが、この整備品です。
中古だと未開封品もありますが、価格的にもう少し安くなる整備品がオススメ。
アップルの1年保証も付いて安心です。
整備品とは
初期不良など何らかの技術的な問題があって返品されたり、店頭に並べられていた製品を厳しい水準で再整備した整備品。
もちろん、すべてのApple整備済製品はテスト後認定されています。
iPad整備済製品は、すべてのモデルに新品のバッテリー、新しい外装が使われており、中古というよりは新品に近い製品です。
ちなみに箱も新しいホワイトボックスが使われています。
1年間保証+アップルケア
いくら厳しく再整備したとはいえ返品された製品ですから、不安は残るもの。
しかし、そこは流石、Apple。
1年間の特別保証が付いています。万が一初期不良があった場合でも安心です。
更に有料でアップルケアにも加入可能。
正にストアから新品を購入した時と同じ扱いです。
価格はどれ位安いのか
新品の型落ちモデルと比較しても、かなり安くなります。
iPadで価格と比較してみると・・・
第五世代 | |||
状態 | 新品型落ち | 整備品 | |
容量 | 32GB | \33,780 | \26,800 |
128GB | \40,880 | \34,800 |
※調査当時の価格であり、日々変動します。
なんと定価の約25%OFF!
余りの人気で入荷してもすぐに在庫が無くなるほどの人気です。
ディスプレイ傷あり報告
バッテリーと外装は新品ですが、ディスプレイはそのまま。
購入者の中には、「キズがついていた」という報告も。
厳しい水準をクリアしているので、目立つような傷ではない気がしますが心配なところです。
ちなみに私も整備品を購入した経験がありますが、ディスプレイは新品同様でした。
整備品のメリット・デメリット
こう見ると、なかなか魅力的な整備品。
メリットとデメリットをまとめてみました
メリット
- 価格が安い
- 新品同様である
- アップルの保証が付いてくる
デメリット
- 在庫が安定しない
- 入荷が不定期
- キズや汚れがある可能性も
もっと安く!中古の魅力
状態により価格が異なりますが、少しでも安く型落ちを狙うなら、やはり中古品です。
オークションやフリマでも購入できるので、掘り出し物が見つかる可能性も。
ただ、 画面上だけでは見過ごしてしまうキズや色落ち、ボタンの緩みなどあるかも知れません。
基本、状態が重要な中古品は、キズが気になる方であれば、ネットよりも実店舗に足を運んで、しっかり状態を確認して決めた方が良いでしょう。
また、中古で購入する場合は以下のトラブルへの注意が必要です。
赤ロム
中古で怖いのがこの赤ロムのトラブル。
赤ロムとは、キャリア側で利用制限をかけた端末です。
利用制限をかけた理由は、「盗難された端末」「端末分割代金未払い」など様々。
いずれにしても訳アリ製品という事になります。
販売されているiPadは、赤ロムではない証明付きのものが多いですが、自分でiPadのIMEI番号でチェック出来るので、あらかじめ調べておけば安心です。
利用制限かどうかチェックできるキャリアのページ
ドコモ
⇒http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.php
au
⇒https://my.au.com/cmn/WCV009001/WCE009001.hc
ソフトバンク
⇒https://ct11.my.softbank.jp/WBF/icv
購入の際には、赤ロムだった場合の保証はあるか、また、IMEI番号が表記されているか必ず確認しましょう。
アクティベーションロック
購入したiPadの初期設定をしたら、IDとパスワードを求められた。
これは、アクティベーションロックがかかっています。
このロックは、iPadの盗難防止用ロックでApple製品ならではの機能です。
もし、ロックがかかっていた場合、ロックをかけた本人のIDとパスワードが必要となります。
相手に連絡が取れればまだ可能性はありますが、こちらではどうすることもできません。
うっかりロックを外さないまま売りに出している方も多いので、オークションやフリマだと注意が必要です。
ロックが解除されているか確認できない場合、前もって出品者に確認を取った方が良いでしょう。
出品者とのトラブル
このトラブルはオークションやフリマならではのトラブルです。
万が一、トラブルが発生した場合、通常は当事者間の責任において問題の解決に向けて話し合う事になっている場合が多いです。
このところをよく理解して購入する必要があります。
まとめ
動画・検索・SNS程度なら型落ちでも十分満足して利用出来ます。
型落ちを選ぶコツとしては、iPadの状態と価格のバランスが良いものを選ぶことです。
状態は
新品>未開封>整備品>中古
となり、
価格も段々と安くなっていきますが、個人的には整備品がオススメです。
全くの新品という訳ではないですが、保証も付いて価格が安いのは魅力的。
一方、安さ重視なら中古。
ただし、中古ならではの注意点があるので気をつけてください。