新型のiPad Proが発売されました。
デザインが一新され、性能もさらに上がり、ノートパソコンの代用に十分値するデバイスに。
この様に大きな変化を遂げたiPad Proは、よりビジネスマンやクリエイター仕様になった印象を強く受けます。
しかし、より使い勝手が良くなった事で、私たちも動画やWebはもちろん、ゲームや雑誌、コミックス、写真や撮影などもより快適に楽しめる事は間違いありません。
そこで前モデルと比較して使い方がどう変わるのかをみていきましょう。
新型iPad Proと前モデルとの比較
今回のiPad Proの大きな変化は
- デザインが一新される
- ホームボタンがなくなる
- 認証がFace IDに
- USB-Cポートが搭載
- イヤホンジャックがなくなる
- プロセッサがA12X Bionicチップ
などがあげられます。
大きさなどの比較
今回の発売されたiPad Proは、これまでよりもさらに薄くなりました。ホームボタン無くなくなった分、サッパリした印象です。
側面もこれまでやや丸みを帯びたエッジ加工から直角になり、デザインが大きく変化しました。
まずは、大きさなどの比較です。
11インチiPad Pro
前モデルである10.5インチのiPad Proはそのまま販売が継続され、新たに11インチモデルが登場。
ディスプレイが大きくなりましたが、サイズは10.5インチとほぼ同じです。
11インチiPad Pro (2018) | 10.5インチiPad Pro (2017) | |
---|---|---|
ディスプレイサイズ | 11インチ | 10.5インチ |
本体サイズ | 247.6 × 178.5 × 5.9 mm | 250.6 × 174.1 × 6.1 mm |
重量 | Wi-Fiモデル:468g Wi-Fi + Cellularモデル:468g |
Wi-Fiモデル:469g Wi-Fi + Cellularモデル:477g |
カラー | シルバー スペースグレイ |
シルバー ゴールド スペースグレイ ローズゴールド |
価格 | Wi-Fiモデル 64GB:89,800円 256GB:106,800円 512GB:128,800円 1TB:172,800円 Wi-Fi + Cellularモデル |
Wi-Fiモデル 64GB:69,800円 256GB:86,800円 512GB:108,800円
Wi-Fi + Cellularモデル |
12.9インチiPad Pro
12.9インチは、画面の大きささがそのままでサイズが小さくなりました。
厚さも6.9mmから5.9mmという薄さになり、体積も25%も小さくなっています。
12.9インチiPad Pro (2018) | 12.9インチiPad Pro (2017) | |
---|---|---|
ディスプレイ | Liquid Retina ディスプレイ | Retina ディスプレイ |
ディスプレイサイズ | 12.9インチ | 12.9インチ |
本体サイズ | 280.6 × 214.9 × 5.9 mm | 305.7 × 220.6 × 6.9 mm |
重量 | Wi-Fiモデル:631g Wi-Fi + Cellularモデル:633g |
Wi-Fiモデル:677g Wi-Fi + Cellularモデル:692g |
カラー | シルバー スペースグレイ |
シルバー ゴールド スペースグレイ |
価格 | Wi-Fiモデル 64GB:111,800円 256GB:128,800円 512GB:150,800円 1TB:194,800円 Wi-Fi + Cellularモデル |
Wi-Fiモデル 64GB:86,800円 256GB:97,800円 512GB:119,800円
Wi-Fi + Cellularモデル |
スペックを比較
次にスペックを比較して主な変更点をピックアップしました。
注目点は、今回の新型モデルに搭載されたプロセッサが前モデルのものより、はるかに高性能化された事。
他にも、Retina ディスプレイからLiquid Retina ディスプレイとなり、プロセッサもA12X Bionicチップへ、コネクタもUSB-Cと大きく変化しました。アクセサリも大きな変化が見られます。
新モデル(2018) | 前モデル(2017) | |||
---|---|---|---|---|
11インチiPad Pro | 12.9インチiPad Pro | 10.5インチiPad Pro | 12.9インチiPad Pro | |
ディスプレイ | Liquid Retina ディスプレイ | Retina ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 11インチ | 12.9インチ | 10.5インチ | 12.9インチ |
解像度 | 2,388 x 1,668ピクセル(264ppi) | 2,732 x 2,048ピクセル(264ppi) | 2,224 x 1,668ピクセル(264ppi) | 2,732 x 2,048ピクセル(264ppi) |
プロセッサ | A12X Bionicチップ M12コプロセッサ Neural Engine |
A10X Fusionチップ M10コプロセッサ |
||
外向きカメラ | 5枚構成のレンズ | 光学式手ぶれ補正 6枚構成のレンズ |
||
ビデオ撮影 | 4K HD(30fpsまたは60fps) | 4K HD(30fps) | ||
内向きカメラ | TrueDepthカメラ ポートレートモード ポートレートライティング アニ文字とミー文字 スマートHDR |
FaceTime HDカメラ 自動HDR |
||
センサー | Face ID | Touch ID(第2世代) | ||
通信 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 | ||
Apple Pencil | Apple Pencil (第2世代) | Apple Pencil (第1世代) | ||
Smart Keyboard | Smart Keyboard Folio | Smart Keyboard | ||
コネクタ | USB-C | Lightning |
ここが大きく変わった!新型iPad Pro
色々変わった事で、使い方が変わったり、今までできなかったことができる様になりました。
では、新しく変わった事で、どう使えるようになったのか。
気になる変化を具体的にみていきましょう。
ホームボタンの廃止
スリープモードのiPadを起動する時やホーム画面に戻る時などによく使うホームボタンが無くなりました。
これで、どちら向きに持っても使えるように。
今までこのボタンを押す操作は色々ありましたが、新型iPad Proはスワイプ操作で行います。
例えば、ホーム画面に戻りたい場合、画面下部に横長のバーが表示されるので、上方向にスワイプすればOK。
指紋認証のTouch IDから顔認証のFace IDへ
ホームボタンが無くなると指紋認証のTouch IDも出来なくなり、顔認証のFace IDへ変わりました。
画面に触れてiPadを見れば、ロックが解除されるのでより簡単に認証されます。
顔認証といえばiPhone XSですが、iPad Proは縦向きだけでなく、横向きでも顔認証を行えるのでさらに使い勝手を良くしています。
USB-Cポート
大きく変わったといえば、LightningポートからUSB-Cポートに変わったことも見逃せません。
USB-Cは次世代コネクタと言われ、「超高速データ転送」「電力を給電可能」「互換性」が高いなどのメリットがあります。
新型iPad Proの場合、具体的にあげると、
- MacBook ProやMacBookとのUSB接続が可能となり、データのやり取りや充電ができる。
- iPad ProからiPhoneへ充電もできる
- 標準機能で最大5Kの高解像度映像が出力できるので、4Kディスプレイへの外部出力ができる。
など。
今のところは少ないですが、これから色々な機器との接続が可能となり、できることがもっと増えるでしょう。
将来的にも楽しみです。
イヤホンジャックがなくなる
イヤホンジャックが無くなったので、AirPodsなどのBluetoothワイヤレスヘッドホンを使う必要があり。
どうしても、お気に入りの有線ヘッドフォンを使いたければ、USB-Cポートから変換アダプタから利用する方法も考えられます。
A12X Bionicプロセッサを搭載
前モデルのA10Xプロセッサより90%も高速なパフォーマンスを実現していると発表されたA12X Bionicプロセッサ。
処理能力が大幅にアップし、アップルいわく「CPU性能も市場に出回る92%のノートPCよりも高性能」ということで、「MacBook Proすら上回る」と話題にも。
もはやノートパソコンを超える性能と言っていいでしょう。
アクセサリも進化
iPad Proだけではなく、アクセサリにも大きく変化が見られました。
中でも、Apple PencilとSmart Keyboard Folioには注目です。
第二世代Apple Pencilの使い勝手が良くなる
新型iPad Proで使えるApple Pencilは新しい第二世代のものとなります。
お値段も14,500円とちょっぴりお高くなりました。
新しいペンは、iPad本体にマグネットで固定されます。同時にApple Pencilの充電も始めるので、今までならiPadと別に持ち運びをしなければいけなかったが、持ち運ぶ煩わしさがありません。
また、側面にはタッチセンサーが装備され、これをダブルタップすると、ペンと消しゴムを入れ替えるなど機能を入れ替えることができます。よく使う機能にも変更できるのでよりスムーズに絵を描けます。
Smart Keyboard Folio
スマートキーボードは、フィリオになって大きく変化。
ディスプレイだけではなく背面パネルも覆う形にかわりました。
画面の角度も2段階に調整できるように。
机の上で作業用に、ソファに座って映画を見たりと自分の姿勢に合わせた見やすい角度に変えられるようになったのはかなり快適です。
まとめ
他にも、スマートHDRに対応したカメラや重低音が響くサウンド強化などいろいろな進化を遂げているiPad Proですが、特に大きく変化したポイントをピックアップして紹介しました。
こうみると今回の新型iPad Proは、よりビジネスマンやクリエイター仕様になった印象を強く受けたのではないでしょうか。
動画やWebを見たりするだけなら、スタンダードモデルである9.7インチiPadでも十分な気もします。
しかし、グラフィックや性能の大幅アップは、動画やWebはもちろん、ゲームや雑誌、コミックス、写真や撮影などもより快適に楽しめる事は間違いありません。
他にも、趣味で絵を描いたり、音楽を演奏したり、勉強に使ったりと誰でも満足いく出来になっています。
Wi-Fiモデルも良いですが、外へ持ち歩けるようになったのでWi-Fi + Cellularモデルをオススメします。
通信費をおさえる為に格安SIMなどを利用してみるのも良いですね。